実店舗を持たずにインターネットで取引できるネット銀行。人件費や店舗費用などのコストが抑えられているので、通常の銀行に比べて手数料や金利面での条件が良いので人気です。

また、似たようなタイプの銀行として、イオン銀行をはじめとする流通系銀行も続々登場しています。ネット銀行と違って、スーパーなどの店舗内に支店やATMが設置されているのが特徴。インターネットだけでは不安、あるいはスタッフに相談しながら取引したいという方におすすめです。

今回は、ネット銀行を中心として、お得で便利に使える銀行をご紹介します。「普通預金金利」、「定期預金金利」、「ATM引き出し手数料」、そして「振込手数料」といった、日常的に利用することが多いサービスについて、まとめてあります。「使える銀行」選びのご参考になさってください。

 

今回比較する銀行は

新生銀行/住信SBIネット銀行/ジャパンネット銀行

の3行となります。(順不動)

 

このページではジャパンネット銀行を見ていきます。

まずはジャパンネット銀行の概要を確認しておきましょう。

 

 

ジャパンネット銀行について

ジャパンネット銀行は2000年に設立された、日本で初めてのネット銀行です。2004年には口座開設数が100万を突破しています。なお、現在の筆頭株主は、Yahoo! JAPANと三井住友銀行。現在はYahoo! JAPANの子会社になっており、経営母体がしっかりしていることで定評があります。

ジャパンネット銀行の特徴は、ネットセキュリティに力を入れている点です。振込や契約内容変更といった大切な取引の時には、「トークン」という本人認証用ツールを使用します。トークンが、6桁数字のワンタイムパスワードを自動で生成。60秒で切り替わるので、他人に見られても比較的安全なのがメリットです。

また、Yahoo! JAPANグループだけあって、Yahoo! JAPANとの連携性が良好なのもポイントです。例えば、「Yahoo!かんたん決済」の手数料が無料になるのがメリット。「ヤフオク!」などを利用して、落札代金支払いをお得で便利におこないたいという方におすすめです。また、ヤフー出店者に対しての融資も開始しています。

預金口座は、一般個人向けの普通預金口座のほかに、「BUSINESS ACCOUNT 口座」、「SOHO ACCOUNT 口座」がラインナップしています。両口座は、法人をはじめ個人事業者向けの口座です。ビジネス口座が充実しているので、個人事業主の方などにも、ぜひチェックしていただきたい銀行です。

なお、ジャパンネット銀行で普通預金口座を開設できるのは、満15歳以上の人に限られます。子供の口座を検討している方は注意してください。また、発足当初は、月額189円の「口座維持手数料」として必要でしたが、2012年から廃止されているので、現在は口座維持のための手数料はかかりません。古い情報で勘違いされている方も安心してください。

 

 

 

普通貯金金利について

ジャパンネット銀行の普通預金金利は預金残高によって、2本立てとなっているのがポイントです。預金残高「100万円未満」の場合の普通預金金利は「年0.010%」、100万円以上残高があれば「年0.015%」です。

他行の多くの普通預金金利とほぼ同レベルですが、なかには「年0.001%」という銀行もあるので、水準以上と言ってよいでしょう。特に、100万円以上の場合の「年0.015%」といった金利は普通預金としてはメリットです。なお、ステージ制による優遇金利等はありません。

 

新生銀行は?

新生銀行の普通預金が「パワーフレックス円普通預金」。毎日の最終残高に応じて、金利が変動するのが特徴です。預金残高は「100万円」、「300万円」、「1,000万円」で区分されています。現在の金利水準は、残高1,000万円未満の口座はすべて「年0.001%」。残高1,000万円以上なら「年0.002%」です。

「新生ステップアッププログラム」のステージ別優遇金利が適用されるのが特徴。「新生プラチナ」ステージなら、最高で「年0.003%」の優遇金利が適用されます。

総じて、新生銀行の「パワーフレックス円普通預金」は、他行と比べて金利水準が低いので、あまり魅力的とは言えません。ただし、13種もの通貨で預金できる外貨預金や仕組預金などのラインナップが充実しているので、資産運用重視の方は、それらの金融商品を検討されるとよいでしょう。

 

住信SBIネット銀行は?

住信SBIネット銀行の普通預金金利は、残高「百万円未満」と「百万円以上」によって、2つに区分されています。ただし、現在はいずれも「年0.001%」と、同じ利率になっています。

住信SBIネット銀行には、「普通預金」のほかに、「SBIハイブリッド預金」があるのがポイントです。ネット証券業界最大手の「SBI証券」の口座と連動した普通預金です。金利も「年0.010%」と、普通預金よりは優遇されているので、住信SBIネット銀行でおすすめの預金口座です。

 

 

■普通貯金金利比較表(年利率・税引前)

 通常金利優遇金利
新生銀行0.001%0.003 %(1000万円以上、プラチナ優遇金利)
住信SBIネット銀行0.001%0.001%
ジャパンネット銀行0.01%(100万円未満)0.015%(100万円以上)

 

 

 

定期貯金金利について

ジャパンネット銀行の定期預金は「ネット定期」。「100万円未満」と「100万円以上」の2つの金額帯に分かれています。また、預入期間は、1・3・6ヶ月、1年、2年、3年、5年、7年、そして10年と豊富です。

現在の定期預金金利は、「100万円未満」と「100万円以上」で違いはありません。預入期間1ヶ月〜7年までの金利は「年0.020%」、10年物定期の金利は「年0.030%」となっています。金利レベルは、ほぼ他行並の水準です。

なお、ジャパンネット銀行は外貨預金の金利が高いのがメリット。外貨定期預金(1年物)金利は米ドル預金が「年2.000%」。豪ドルおよびニュージーランドドルの外貨定期預金は「年0.900%」です。興味がある方はチェックしてみてください。

 

新生銀行は?

新生銀行のインターネット専用定期預金が、30万円から預入できる「パワーダイレクト円定期預金30」と、100万円以上の「パワーダイレクト円定期預金100」。預入期間は1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、そして1~5年までの1年ごとの定期預金があります。

「パワーダイレクト円定期預金30」の1年物定期預金金利は「年0.010%」です。ステージ別の優遇金利はありません。一方、「パワーダイレクト円定期預金100」1年物の金利は「年0.010%」。ステージが「新生ゴールド」なら「年0.015%」、「新生プラチナ」は「年0.020%」と優遇金利が適用されるのがメリットです。

その他にもユニークなのが2週間という短い期間で満期がくる「2週間満期預金」。店舗や電話からなら100万円以上、あるいはインターネットからは50万円以上の金額で申し込めます。金利が「年0.030%」と高めです。

 

住信SBIネット銀行は?

住信SBIネット銀行の定期預金は、「100万円未満」をはじめとして、「100万円以上」、「300万円以上」、「1,000万円以上」、そして「3,000万円以上」という金額帯で区分されています。また、預入期間は1・2・3・6ヶ月、そして1年、2年、3年、4年、5年となっています。

現在の住信SBIネット銀行の定期預金金利は、「3ヶ月」預金が金額を問わずに「年0.300%」、「6ヶ月」「1年預金」が同様に「年0.200%」となっており、他行より高金利です。。その他の預入期間の定期預金は一律「年0.020%」なので、平均的な金利水準と言えます。

 

 

■定期貯金金利比較表(年利率・税引前)

 100万円・1年100万円・3年
新生銀行0.01%0.01%
住信SBIネット銀行0.02%0.02%
ジャパンネット銀行0.02%0.02%

 

 

 

振込手数料(他行宛)について

ジャパンネット銀行における振込は、インターネットバンキングを利用するのが基本です。インターネットバンキングを利用した時の振込手数料は、振込金額「3万円未満」の場合が「172円」、そして「3万円以上」では「270円」です。多くの銀行では振込手数料「216円」が主流なので、「3万円未満」は割安でお得と言えますが、「3万円以上」では逆に割高になってしまうのがデメリットです。

ジャパンネット銀行の口座宛への振込手数料は、振込金額に関わらず54円かかります。

前月の預金平均残高が3,000万円以上の方は優遇されるのがメリット。月5回までの他行宛振込手数料が無料になります。6回目以降は通常通りの手数料が発生します。なお、同行宛振込の場合は回数無制限で無料です。

ちなみに、ジャパンネット銀行から、三井住友銀行の「本人名義口座」への振込は手数料無料です。三井住友銀行に口座がある方は検討されてはいかがでしょうか。

 

新生銀行は?

新生銀行の総合口座「新生パワーフレックス」には、インターネットバンキングサービス「新生パワーダイレクト」がセットされています。新生銀行から振込する時は、この新生パワーダイレクトを使うのが基本です。

他行宛の振込は、無料となる回数も手数料金額も「新生ステップアッププログラム」のステージ別によって、しっかり区別されているのがポイント。「新生スタンダード」は月1回まで無料です。2回目以降は308円の手数料が発生します。「新生ゴールド」なら、月5回無料で、それ以降の手数料は206円です。最高ランクの「新生プラチナ」は月10回無料です。振込手数料も103円と、かなりお得になっています。

そのほかには、海外送金手数料も注目のポイント。通常は送金1回あたり4,000円かかますが、「新生プラチナ」の預金者なら月1回まで無料になります。海外留学している子供がいる家庭などでは助かるサービスです。

 

住信SBIネット銀行は?

住信SBIネット銀行の他行宛振込手数料は、振込金額を問わず一律「154円」です。216円が主流の他行と比べると、割安な料金なのがメリット。また、他行でも三井住友銀行宛の振込は無料です。もちろん、住信SBIネット銀行宛の振込も手数料はかかりません。

さらに、住信SBIネット銀行は「スマートプログラム」によって、ユーザーが「ランク1」から最上位の「ランク4」まで、ランク分けされているのがポイントです。「ランク1」でも「月1回」、「ランク2」は月3回、「ランク3」が月7回、そして最上位の「ランク4」なら月15回までの他行宛振込手数料が無料になります。

通常の手数料が割安な上に、最大月15回まで無料になるというのは、銀行トップクラスの優遇措置です。取引や振込が多い方のメイン口座として充分な実力を備えた銀行です

 

 

■他行宛振込手数料比較表

 振込手数料(税込)最大月無料回数
新生銀行308円(事前登録先)
617円(未登録先)
最大10回(ステージ制)
住信SBIネット銀行154円最大15回(ステージ制)
ジャパンネット銀行172円(3万円未満)
270円(3万円以上)
最大5回
(前月中の預金平均残高が3,000万円以上の場合)

 

 

 

コンビニATM引き出し手数料について

ジャパンネット銀行は3つのコンビニATMと提携しています。セブンイレブンなどにある「セブン銀行ATM」、ローソンで使える「ローソン銀行ATM」、そしてファミリーマートなどで使える「コンビニATM Enet」です。その他にも「三井住友銀行」、「ゆうちょ銀行」とも提携しています。

提携ATMからの引き出し手数料は、その月の1回目の場合は無料です。2回目以降は、「3万円以上」の引き出しが無料、そして「3万円未満」は162円です。ただし、「ゆうちょ銀行」のATMから「3万円未満」を引き出した場合は、324円と2倍の金額になるので注意が必要です。

実は、ジャパンネット銀行のATM引き出し手数料を無料にする方法があります。それは毎回3万円以上引き出すことです。例えば、2万円が必要な時でも、3万円を引き出します。必要でない1万円はその後、ATMから入金します。入金の際には手数料がかからないので、実質的に手数料を取られずに引き出すことが可能です。

 

新生銀行は?

新生銀行は、セブンイレブンをはじめ、ファミリーマートやローソン、そしてミニストップなど主要なコンビニATMを使えるのがポイント。コンビニATM引き出し手数料は、基本的に108円です。2004年の設立以来、ずっと無料でしたが、2018年10月から有料化されたばかりなので、注意してください。

「新生ステップアッププログラム」のステージ別優遇措置によって、「新生ゴールド」および「新生プラチナ」ステージのユーザーは、回数無制限でATM引き出し手数料が無料になります。

 

住信SBIネット銀行は?

住信SBIネット銀行は、「セブン銀行」、「イオン銀行」、「ローソン銀行」、そして「コンビニATM Enet」のATMが利用可能です。引き出しする時には108円の手数料がかかります。

しかし、振込手数料と同様に「スマートプログラム」による、ランクに応じた優遇措置が受けられるのがメリットです。「ランク1」は「月2回」、「ランク2」は月5回、「ランク3」が月7回、そして「ランク4」なら月15回までのコンビニATM引き出し手数料が無料です。振込手数料とともに、手数料コストが抑えられる優秀な銀行と言えます。

 

 

■コンビニATM引き出し手数料比較表

 セブンイレブンローソンファミリーマートミニストップ
新生銀行108円108円108円108円(イオン銀行含む)
住信SBIネット銀行月2~15回無料(ランク制)
それ以降は1回108円
同左同左同左
ジャパンネット銀行無料(3万円以上)
162円(3万円未満)
同左同左同左

 

 

総評

「銀行のサービスなんて、どの銀行でも同じ」と考えていた方も、本記事をご覧になって、けっこう違いがあると感じられたのでないでしょうか。金利や手数料はもちろん、各種優遇制度が異なっています。

特に、優遇制度は金利や手数料などに反映されるので、銀行を選ぶ時の大きなポイント。自分が優遇を受けやすい条件の銀行を利用すると、たいへんお得です。

また、流通系銀行は、普段よく利用するスーパー系列の銀行を利用すると、使いやすくて便利です。同系列のクレジットカードと合わせて使用すると、お得になることが多いので、クレジットカードもチェックされることをおすすめします。

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